← ブログ一覧へ
ほたての貝柱はなぜあんなに大きい? — 泳ぐ貝ならではの筋肉の秘密

ほたての貝柱はなぜあんなに大きい? — 泳ぐ貝ならではの筋肉の秘密

ほたての主役といえば大きな貝柱。実はこの貝柱、ほたてが海中を泳ぐための筋肉です。なぜこんなに発達したのか、その仕組みと味わいの理由を陸奥湾のほたて屋が解説します。

ほたてを開くと、まん中にどっしりとした大きな貝柱があります。私たちがいちばんおいしくいただくこの部分、実は「ほたてが泳ぐための筋肉」だということをご存じでしょうか。

貝柱の正体は「閉殻筋」

貝柱の正式な名前は閉殻筋(へいかくきん)。その名の通り、二枚の貝殻を閉じるための筋肉です。あさりやしじみにもありますが、ほたてのものは飛び抜けて大きいのが特徴です。

なぜほたてだけこんなに発達したのか。答えは、ほたてが海中を移動する貝だからです。

貝殻をパチパチ動かして泳ぐ

ほたては敵から逃げるとき、貝殻を勢いよく開閉し、中の海水を噴き出して進みます。ジェット噴射のように水を吐き出し、ぴょんぴょんと跳ねるように移動するのです。この激しい運動を支えるために、大きく強い閉殻筋が必要になりました。

貝の種類 移動性 貝柱の大きさ
ほたて 泳いで移動する 非常に大きい
あさり 砂に潜る程度 小さい
かき ほぼ動かない ごく小さい

よく動く貝ほど、閉殻筋が発達している——そう考えると分かりやすいですね。


🛒 陸奥湾の蒸しほたて、ご家庭にいかがですか?

青森・陸奥湾で家族三代続く塩越商店の蒸しほたて。蒸し上げ当日に急速凍結、そのまま食卓へ。

▶ 食べチョクで購入する▶ 楽天ふるさと納税で見る


二種類の筋肉が生む食感

貝柱をよく見ると、大きな円柱部分の横に、少し色の違う三日月形の小さな部分がついています。これは速筋と遅筋という性質の違う筋肉。大きいほうは瞬発的にすばやく閉じる筋肉、小さいほうはじっと閉じ続けるための筋肉です。

この二種類が組み合わさることで、あのほろりとほどけながらも弾力のある、独特の食感が生まれます。

甘みの秘密も筋肉にあり

閉殻筋にはグリコーゲンやアミノ酸が豊富に蓄えられています。これがほたて特有の甘みと旨味のもと。よく運動する筋肉だからこそ、エネルギー源となる成分がたっぷり含まれているのです。

まとめ

大きな貝柱は、ほたてが海を泳ぐために発達させた立派な筋肉。その運動能力が、あの弾力と甘みを生み出しています。次にほたてを口にするとき、「これは泳ぐための筋肉なんだ」と思い出すと、味わいもいっそう深く感じられるかもしれません。

関連記事

関連記事