貝と聞くと、じっとして動かない生き物という印象があるかもしれません。でも、ほたての体の中では、ちゃんと心臓が動き、血液が巡っています。しかもその血は赤くない ── 今回は、そんな二枚貝の意外な循環のしくみをご紹介します。
ほたてにも心臓がある
ほたては貝柱のそばに心臓をもち、体じゅうに血液を送り出しています。人のように背骨や複雑な骨格はありませんが、生きるための循環のしくみはしっかり備わっています。心臓が動くことで、酸素や栄養が体のすみずみへ運ばれています。
なぜ血液が赤くないのか
人の血が赤いのは、酸素を運ぶ「ヘモグロビン」に鉄が含まれているためです。一方、多くの貝や甲殻類は、酸素を運ぶ役割を別のしくみに頼っています。そのため、ほたての血液は赤みがなく、透明に近い色をしています。生き物によって、酸素を運ぶ方法が違うのです。
| 生き物 | 血の色のもと |
|---|---|
| 人・魚など | 鉄を含む色素(赤い) |
| ほたてなど二枚貝 | 別のしくみ(赤くない) |
開いた海水を利用する循環
ほたての循環は、血管の中だけを血液が流れる人とは少し違い、体の中の空間に血液が広がる「開放型」と呼ばれるしくみをもちます。海水を取り込みながら、酸素の取り込みと循環を行っています。じっとしているように見えても、体の中では絶えず生命活動が続いているのです。
🛒 陸奥湾の蒸しほたて、ご家庭にいかがですか?
青森・陸奥湾で家族三代続く塩越商店の蒸しほたて。蒸し上げ当日に急速凍結、そのまま食卓へ。
知ると味わいが深まる
心臓が動き、色のない血が巡り、海水を取り込みながら生きている ── ほたてがひとつの生き物として営みを続けていることを知ると、一皿への感謝の気持ちも自然と深まります。食べものの背景を知ることは、食卓をより豊かにしてくれます。
まとめ
ほたてにも心臓があり、赤くない血液が体の中を巡っています。酸素を運ぶしくみが人とは違うため、その血は透明に近い色をしています。じっとして見える貝の中で続く生命の営みを知ると、ほたてという生き物への興味がいっそう深まります。



