ほたての貝殻をよく見ると、赤みが強いもの、白っぽいもの、縞模様がくっきりしたものなど、一枚ずつ表情が違うことに気づきます。今回は、この色や模様がどうやって決まるのかを、やさしくご紹介します。
貝殻の色は何で決まる?
ほたての貝殻の色は、殻を作るときに含まれる色素によって生まれます。同じ海で育っても、個体によって色の出方には幅があり、これはもって生まれた性質による部分が大きいと考えられています。人の髪や瞳の色に個性があるのと少し似ています。
上下の殻で色が違う理由
ほたてには、ふくらんだ「右殻」と平たい「左殻」があります。海底で暮らすとき、片方の殻を下にして過ごすことが多く、上下で日光や環境の当たり方が変わります。そのため、上になる殻と下になる殻とで、色みや模様の出方に違いが生まれやすいのです。
| 殻の位置 | 特徴 |
|---|---|
| 上側になる殻 | 色みが濃く出やすい傾向 |
| 下側になる殻 | 白っぽくなりやすい傾向 |
縞模様は成長の記録
貝殻に見える放射状の筋や、同心円状の縞模様は、ほたてが育ってきた記録でもあります。成長のリズムに応じて縞が刻まれ、その重なりが一枚ごとの模様の個性を生み出しています。
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一枚ずつ違うから面白い
貝殻の色や模様が一枚ずつ違うのは、ほたてがそれぞれの環境で、それぞれのペースで育ってきた証。工業製品のように均一ではないところに、自然の食べものらしい味わいがあります。食卓で殻を手に取ったら、その模様を眺めてみるのも楽しいものです。
まとめ
ほたての貝殻の色や模様は、もって生まれた性質、上下の殻の環境の違い、そして成長のリズムが重なって生まれます。一枚ずつ違う表情は、その貝が歩んできた時間の記録。次にほたてを味わうときは、殻のちがいにも目を向けてみてください。



